MakeでClaude APIを使おうとして詰まった経験、ありませんか

HTTPモジュールの設定を見よう見まねで入れたのに、なぜかエラーが返ってくる。モデル名が古かったり、ヘッダーが足りなかったり——ハマりポイントが地味に多い連携作業です。

この記事では、MakeのシナリオにClaude APIを組み込んで実際にAI文章生成が動くまでの手順を、2026年時点の正しい設定でまとめます。コピペで使えるBodyテンプレートも載せているので、設定画面を開きながら読み進めてください。


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AnthropicモジュールとHTTPモジュール、どちらを使うべきか

まず整理しておきたいのが、この2択の話です。

「MakeにはClaude用の公式モジュールがない」という情報を見かけることがありますが、それは古い情報です。2024年以降、MakeのモジュールリストにAnthropicが追加されています。

ただし、正直に言うと公式Anthropicモジュールだけでは足りない場面が多い。システムプロンプトの分離指定、Tool Use(Function Calling)連携、細かいヘッダー制御——これらが必要になった瞬間にHTTPモジュールが必要になります。

比較項目 Anthropicモジュール HTTPモジュール
設定の手軽さ ◎ 簡単 △ 手順が多い
systemプロンプト分離 △ 制限あり ◎ 自由に設定可
Tool Use対応 ✕ 非対応 ◎ 対応可
ヘッダー自由制御
Prompt Caching活用

単純な1問1答レベルの文章生成なら公式モジュールでも動きます。一方、実務で使えるシナリオを組むならHTTPモジュール一択と考えておいて問題ありません。本記事もHTTPモジュールをメインに解説します。


HTTPモジュールの設定手順|最小構成でエラーなく動かす

ステップ1|MakeシナリオにHTTPモジュールを追加する

シナリオ編集画面でモジュール追加ボタンをクリックし、検索欄に「HTTP」と入力。表示される候補から「Make a request」を選んでください。「Make an API Key Auth request」ではなく、通常の「Make a request」で構いません。

ステップ2|URLとMethodを設定する

URL:    https://api.anthropic.com/v1/messages
Method: POST

URLは固定です。エンドポイントを間違えると即エラーになるので、コピペ推奨。

ステップ3|Headersを3つ設定する(ここが最重要)

Headersセクションに以下を3つ全て追加してください。1つでも欠けると動きません。

x-api-key:          
anthropicversion:  2023-06-01
content-type:       application/json

特に見落としやすいのがanthropic-version: 2023-06-01です。未指定の場合、APIは400 Bad Requestを返します。値は現時点で2023-06-01が正解。「古くない?」と思うかもしれませんが、Anthropicの仕様でこの文字列が必須です。

ステップ4|Body(JSONリクエスト)を設定する

Body typeを「Raw」に切り替えて、以下をそのまま貼り付けてください。

{ “model”: “claude-3-5-sonnet-20241022”, “max_tokens”: 1024, “system”: “あなたは日本語で丁寧に回答するアシスタントです。”, “messages”: [ { “role”: “user”, “content”: “” } ] }


**やりがちなミスを3つ先に潰しておきます。**

- `max_tokens`は**必須パラメータ**です。省略すると`400`エラーが返ります。1024〜2048あたりから始めるのが無難。
- モデル名は`claude-2`や`claude-3-opus`などの短縮形では動きません。`claude-3-5-sonnet-20241022`のように**フルのモデルID**を書いてください。
- `system`プロンプトは`messages`配列の中に入れるのではなく、**独立したキーとして外に出す**のが正式仕様です。messagesの中にrole:systemを書くOpenAI流の書き方はClaude APIでは効きません。

### ステップ5|テスト実行して確認する

設定が終わったら「Run once」でシナリオを1回実行。HTTPモジュールの出力バブルをクリックすると、レスポンスのJSONが表示されます。`status: 200`が返っていれば成功です。

---

## レスポンスの受け取り方と後続ステップへの繋ぎ方

Claude APIが返すJSONはこういう構造になっています。


{
  "id": "msg_xxxx",
  "type": "message",
  "role": "assistant",
  "content": [
    {
      "type": "text",
      "text": "ここに生成されたテキストが入ります"
    }
  ],
  "usage": {
    "input_tokens": 42,
    "output_tokens": 156
  }
}

生成テキストを取り出すには、MakeのマッピングUIで以下のパスを指定します。


これ、意外と知られていないんですがcontent配列になっている点がポイントです。直接content.textと書いてしまうと値が取れません。content[]と配列アクセスの形にしてください。

後続モジュールへの接続例

取り出したテキストは次のモジュールにそのままマッピングできます。よく使う組み合わせを挙げると:

  • Google Sheets:生成テキストをセルに書き込む(コンテンツ量産フロー)
  • Gmail / Outlook:メール本文として送信(返信文章の自動生成)
  • Notion:データベースのプロパティやページ本文に挿入
  • Slack:チャンネルへの通知文として投稿

どれも「HTTPモジュールの出力→次のモジュールの入力テキスト欄」にマッピングするだけで動きます。

タイムアウトに注意

MakeのHTTPモジュールのデフォルトタイムアウトは60〜120秒です。max_tokensを4096以上に設定した長文生成では、このタイムアウトに引っかかることがあります。長文が必要な場合は、1回のリクエストで生成するトークン数を抑えて複数ステップに分割する設計を検討してください。


コスト感と運用上の注意点

連携を組んだあとに「思ったより費用がかかった」とならないよう、料金感覚も押さえておきましょう。

Claude APIの料金は2025年時点でこのくらいの水準です。

モデル Input(1Mトークンあたり) Output(1Mトークンあたり)
Claude 3.5 Sonnet $3.00 $15.00
Claude 3 Haiku $0.25 $1.25

日常的な自動化用途でコストを抑えたいならClaude 3 Haikuが現実的な選択肢です。品質と速度のバランスが良く、短文生成タスクなら体感的な差もほぼ感じません。

もう一点、Makeのオペレーション消費も頭に入れておいてください。HTTPモジュール1回の実行で1オペレーション消費します。レスポンスの加工にSetVariableやTextパーサーを重ねるとその分も積み上がります。無料プランで試している場合は月1,000オペレーションの上限を意識した設計が必要です。

同じシステムプロンプトを繰り返し使う構成なら、AnthropicのPrompt Caching機能が効いてInputコストを最大90%削減できます。ヘッダーにanthropic-beta: prompt-caching-2024-07-31を追加し、systemプロンプトのcontentブロックに"cache_control": {"type": "ephemeral"}を付けるだけで有効化できます。


今日やるべき1つのアクション

設定テンプレートを手元に置いたら、まずBodyのcontentを「今日の日付を教えてください」に書き換えてテスト実行してみてください。200レスポンスが返ってテキストが取り出せれば、あとの応用は全てこの最小構成の組み替えです。動く状態を先に作るのが、Make×Claude連携を最速で習得するコツです。


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