フォームの回答、毎回手動でNotionに転記していませんか?

アンケートの回答をNotionのデータベースに貼り付ける作業、地味にしんどい。件数が増えるほど「これ絶対に自動化できるよな」と思いながら放置してしまうやつだ。

MakeとNotionを連携させれば、フォームが送信された瞬間にNotionのDBへ自動追加できる。しかも基本構成はMakeの無料プランで完結する。

この記事では、MakeとNotionをつなぐ具体的な設定手順と、実際につまずきやすいエラーの回避策を順番に説明する。


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MakeとNotionを連携する前に確認すること

接続方式は「OAuthが主流」。APIキーの話は一旦忘れる

古い記事だと「NotionのAPIキーをMakeに貼り付ける」という手順が書いてある。正直これで混乱した人は多いはずだ。

現在のMake公式モジュールはOAuth接続を推奨している。Make側の画面からNotionアカウントを認証する流れで、APIキーを手動でコピペする必要はない。Internal Integration Tokenを使う方法も残っているが、特別な理由がなければOAuth一択でいい。

用意するものは4つだけ

  • Makeアカウント(Freeプランで可)
  • Notionアカウント
  • 連携先のNotionデータベース(ページ型ではなくDB型)
  • フォームツール(TallyまたはTypeformを推奨。理由は後述)

ここを省くと100%失敗する:インテグレーションの共有設定

これが最多のつまずきポイントだ。Notionのデータベースは、作成しただけではMakeから読み書きできない。インテグレーションを該当のDBページに明示的に追加(共有)する操作が必須になる。

手順はシンプル。

  1. 対象のNotionデータベースを開く
  2. 右上の「…」→「コネクト」→「接続を追加」を選択
  3. Make連携用のインテグレーション名を選んで追加

これをやらないとMake側で403エラーが出て動かない。「設定は合ってるのに動かない」という場合、まずここを疑う。

書き込めないプロパティがある

FormulaとRollupは読み取り専用だ。Makeからどれだけ値を送っても無視される。フォームの回答をこれらのプロパティに紐付けようとしても動かないので、DBの設計段階で注意しておく。


Makeシナリオの作り方|基本の2ステップ構成

フォームツール選びで迷うなら「Tally」を選ぶ

フォームツールによって、Makeとの連携方法が変わる。

フォームツール Makeへの連携方法 リアルタイム性
Tally Webhookネイティブ対応 ほぼ即時
Typeform Webhookで連携可 ほぼ即時
Google Forms Googleスプレッドシート経由が必要 15分〜

Google Formsは直接のMakeトリガーが存在しない。Googleスプレッドシートに回答を蓄積して、そこをMakeが監視する構成になる。シンプルさを優先するならTallyが最速だ。2025年にMakeネイティブのトリガーが強化されていて、設定の手間が一番少ない。

手順①:MakeでWebhook URLを発行する

  1. Makeにログインして「Create a new scenario」をクリック
  2. モジュール選択画面で「Webhooks」を検索
  3. 「Custom Webhook」を選択してトリガーに設定
  4. 「Add」ボタンでWebhookを新規作成し、表示されたURLをコピーしておく

この時点でシナリオはまだ保存しなくていい。URLだけ手元に持っておく。

手順②:フォームツール側でWebhookを設定する

Tallyの場合、フォームの「Integrations」→「Webhooks」にURLを貼り付けるだけで完了する。Typeformなら「Connect」→「Webhooks」から同じように設定できる。

Webhook設定後、テスト送信を1件行う。この1件がMake側のデータ構造確認に必要になる。

手順③:Makeで「Run once」を実行してデータ構造を確認する

Makeのシナリオ画面に戻って「Run once」ボタンを押す。この状態でフォームにテスト回答を1件送信すると、Makeがデータを受け取って各フィールドの中身を可視化してくれる。

ここで確認しておく値が後のマッピングで使えるようになる。本番稼働の前に必ずやる手順だ。

手順④:Notionの「Create a Database Item」モジュールを追加する

  1. Webhookモジュールの右側に新しいモジュールを追加
  2. 「Notion」を検索して「Create a Database Item」を選択
  3. Notionアカウントとの接続を求められるので、OAuthで認証
  4. 「Database ID」欄で対象のDBを選択(先ほど共有設定したもの)
  5. 各プロパティの入力欄が表示されるので、Webhookから受け取った値をマッピング

マッピングは、Webhookモジュールをクリックすると受け取ったデータの一覧が出てくる。そこから該当のフィールドをドラッグするか選択して対応付けていく。

プロパティ別のマッピング注意点

Selectプロパティ:フォームの選択肢とNotionのオプション名を完全一致させること。スペルや大文字小文字が1文字でも違うと、Notion側が新規オプションとして追加してしまう。DBのSelectオプションが汚染されていく原因になるので注意。

Dateプロパティ:Notionが受け付ける日付フォーマットはYYYY-MM-DD形式だ。フォームツールが2025/05/29May 29, 2025の形式で送ってくる場合、Makeの「Tools > Format Date」モジュールで変換が必要になる。

Titleプロパティ:Notionの各DBには必ず1つのTitleプロパティが存在する。ここには文字列を直接マッピングすればいい。

手順⑤:シナリオを有効化して動作確認

マッピングが終わったら「Save」でシナリオを保存。スイッチをONにして有効化する。

実際にフォームに回答を1件送信して、Notionのデータベースに正しく追加されるか確認する。追加されていれば設定完了だ。


Freeプランで運用するときに知っておくべきこと

オペレーション消費数の目安

Makeはシナリオの実行1ステップごとに「オペレーション」を消費する。Freeプランの上限は月1,000オペレーション

フォーム1件をNotionに追加する基本構成(Webhook→Create a Database Item)は最小2オペレーションで動く。月500件のフォーム回答まではFreeプランで対応できる計算だ。

Webhookトリガーはオペレーションを消費しない

これ、意外と知られていないんだが、Webhookでのデータ受信自体はオペレーションにカウントされない。消費が始まるのはその後の処理ステップからだ。

Freeプランで使う場合、スケジュール実行(最短15分間隔)ではなくWebhookトリガーを使うとオペレーションの節約になる。しかもリアルタイムで発火するので、15分待つ必要もなくなる。

Notion APIのレート制限に注意

NotionのAPIは1インテグレーションあたり3リクエスト/秒の制限がある。フォームが短時間に大量に送られてくるシーンでは、Makeのシナリオがエラーになることがある。その場合はMakeの「Error Handler」モジュールを使ってリトライ処理を組み込むといい。


設定してみて動かないときのチェックリスト

403エラーが出る場合 → NotionのDBページにインテグレーションを共有しているか確認する

Notionにデータが追加されない(エラーなし) → Webhookのテスト送信が届いているかMakeのログで確認。フォームツール側のWebhook URLが正しいかも見直す

Selectプロパティに見知らぬオプションが増えている → フォームの選択肢とNotionのオプション名の表記を完全一致させる

日付が正しく入らない → フォームから送られる日付フォーマットを確認し、YYYY-MM-DDに変換するステップを追加する

Formulaプロパティに何も入らない → FormulaとRollupはMakeから書き込めない仕様。DBの設計を見直す


次にやること:まずTallyで1件テスト送信してみる

設定の全体像はここで説明した通りだ。難しいことはない。

今すぐできる最初の一歩は、TallyでシンプルなフォームをひとつつくってMakeのWebhook URLを貼り付けることだ。テスト送信の1件が届いた瞬間、「あ、動いてる」という実感が得られる。そこからマッピングを組んでいけばいい。

Freeプランで始めて、月500件を超えそうになったら有料プランを検討すれば十分だ。


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