競合調査、毎回コピペして終わっていませんか

正直なところ、筆者もやっていました。Perplexityで調べた内容をNotionにペーストして、タイトルだけつけて保存。後で見返すと、ただのテキストの塊で使い物にならない——という失敗を何度も繰り返していました。

問題は「保存した」という事実に満足して、データとして活用できる形になっていないことです。

この記事では、Perplexity AIの調査結果をNotionのデータベースに構造化して自動保存する手順を、実際に動かした経験をもとに解説します。Make経由のノーコード構成で、プログラミング不要で組めます。


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Perplexity×Notion連携の全体像|公式連携がない中でどう繋ぐか

まず知っておいてほしいのですが、2025年時点でPerplexityとNotionの公式ネイティブ連携は存在しません。

Zapierの連携一覧を探したり、Notionのインテグレーション設定を隅々まで見たりしたことがある人なら、この「ない」に気づいていると思います。繋ぐには中間ツールかAPIの自前実装が必要です。

連携手段は大きく3パターンあります。

手段 難易度 月額コスト目安 向いている用途
Make/Zapier ★☆☆ $0〜$9+ 個人・小チームの定期調査
n8n(セルフホスト) ★★☆ $0(自己負担) コスト重視のエンジニア
自前APIスクリプト ★★★ $0(API費のみ) カスタム要件が多い場合

この記事ではMakeを使ったノーコード構成を中心に解説します。理由はシンプルで、設定画面が視覚的でデバッグしやすいから。n8nはセルフホストの準備コストがあり、スクリプトはPythonの知識が前提です。

もう一つ、絶対に混同しないでほしい点があります。

PerplexityのUI無料プラン ≠ API利用可能です。

API連携にはPerplexity APIへの別途登録とクレジット購入が必要です。料金はSonarモデルで$5/1Mトークン、Sonar Proで$15/1Mトークン。競合調査1件あたりのAPI費用は$0.02〜$0.15程度で、思ったより安く収まります。


Notionデータベース設計を先に決める|逆引き設計が成功率を上げる理由

ここが一番重要なのに、多くの人が後回しにするステップです。

「先にプロンプトを作って、後でNotionに貼り付ける」という順序が失敗の原因です。

正しい順序は逆。Notionのデータベース設計を先に固めて、そこから逆算してプロンプトの出力形式を決める。これだけで自動化の成功率が体感で2倍以上変わります。

競合調査用DBの推奨プロパティはこの7項目です。

  • 企業名(Title型)
  • 料金体系(Text型)
  • 主要機能(Multi-select型)
  • 弱点・課題(Text型)
  • 調査日(Date型)
  • 情報源URL(URL型)
  • 信頼度スコア(Number型・1〜5)

NotionのAPIで外部から書き込みできないプロパティ型があることも覚えておいてください。Formula型とRollup型は読み取り専用扱いになります。これを知らずに設計すると、MakeからNotionに送ったデータが一部反映されないトラブルが起きます。

DB設計が固まったら、各プロパティに何を入れるかをJSON形式でメモしておきます。次のステップでそのまま使います。


Makeシナリオの設定手順|Perplexity API→JSON解析→Notion DB書き込みまで

全体フローのイメージ

スケジュールトリガー(週1回)
  ↓
HTTPモジュール(Perplexity APIを叩く)
  ↓
JSON解析モジュール
  ↓
Notionモジュール(DBにレコード作成)
  ↓
Slack通知(任意)

Step 1:Perplexity APIへのHTTPリクエスト設定

Makeの「HTTP」モジュールを使います。設定値は以下の通り。

  • URLhttps://api.perplexity.ai/chat/completions
  • Method:POST
  • Headers
    • Authorization: Bearer YOUR_API_KEY
    • Content-Type: application/json

Bodyのサンプル(JSON形式):

{ “model”: “sonar-pro”, “messages”: [ { “role”: “user”, “content”: “競合企業『』について調査し、必ず以下のJSON形式のみで返答してください。説明文は不要です。\n{"company":"","pricing":"","features":[],"weakness":"","source_url":""}” } ], “search_recency_filter”: “month” } ```

ここで重要なのがsearch_recency_filterパラメータです。これを省略すると古いキャッシュ情報が混入するリスクがあります。競合調査なら"month""week"を指定するのが現実的です。

もう一つのポイントはプロンプトの末尾にJSON形式のサンプルをそのまま貼り付けること。「JSON形式で返してください」と書くだけでは崩れることがあります。型を明示するほど出力が安定します。

Step 2:JSONパースモジュールの設定

Perplexity APIのレスポンスはchoices[0].message.contentの中に文字列として入っています。MakeのJSONパースモジュールで、このフィールドをターゲットに指定して解析します。

パースに失敗する場合は、モデルの返答にMarkdownのコードブロック( など)が混入しているケースが多いです。その場合はTextモジュールで正規表現クリーニングを挟みます。

Step 3:Notion DBへの書き込み

Makeの「Notion」モジュールから「Create a Database Item」を選択。先ほど設計した各プロパティにJSONパースの出力をマッピングします。

  • 企業名 → ``
  • 料金体系 → ``
  • 主要機能 → ``(Multi-selectはカンマ区切り配列で渡す)
  • 調査日 → ``(MakeのDate関数)
  • 情報源URL → ``

Make無料プランは月1,000オペレーションが上限です。 週1回・10社調査のフローだと月40〜50オペ消費なので余裕に見えますが、テスト実行を繰り返すとすぐ消費します。本格運用ならCore($9/月)以上を最初から使う方が精神的に楽です。


自動保存後の活用術|Notionビューで競合マップを即時生成する

データが蓄積されてきたら、見方を変えるだけで一気に使えるようになります。

Boardビューを使うのがおすすめです。グループ化の基準を主要機能のMulti-selectにすると、機能カテゴリ別の競合一覧が横並びになります。これだけでポジショニングの大まかな構造が見えてきます。

価格帯でフィルタリングしてから信頼度スコアでソートすると、「安くて情報が信頼できる競合」だけを抽出することもできます。手作業でスプレッドシートを整理していた時間が、文字通り0になりました。

スケジュールトリガーを週次に設定しておけば、毎週月曜朝にNotionのDBが自動更新される状態になります。チームで共有しているNotionであれば、全員が同じ最新データを参照できます。

Spacesを使ってPerplexity上でもリサーチ履歴を管理している場合、NotionDBとの「二重管理」になりがちです。Perplexity Spacesはリサーチの作業場、NotionDBは構造化されたアウトプット置き場と役割を分けると整理しやすいです。


次にやること:Notionにデータベースを1つ作る

連携の仕組みは以上です。設定ステップを見ると多く感じるかもしれませんが、実際にMakeのシナリオが動いて初めてNotionのDBに1件書き込まれた瞬間の感覚は、やってみた人にしかわからない気持ちよさがあります。

今日やるべきことは1つだけ。 Notionに競合調査用のデータベースを作って、7つのプロパティを設定することです。DB設計が先に決まれば、あとのステップは全部そこから逆算できます。


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