「SUMIFS、どう書けばいいか毎回ググってる」「VBAは難しそうで手が出ない」——正直、そういう人がほとんどだと思う。

この記事を読むと、ChatGPTへの頼み方さえ覚えれば、関数もマクロも自分で作れるようになる。

プログラミング経験ゼロでいい。Excelを毎日使っているなら、今日から使える。


ChatGPTにExcel関数を作ってもらう基本手順【プロンプトのコツ付き】

「頼み方」が9割

ChatGPTに「売上を集計する関数を作って」と送っても、返ってくるのは的外れな数式だ。理由はシンプル。ChatGPTはあなたのシートを見ていないから。

精度を上げるのに必要な情報は3つだけ。

  • どの列に何のデータが入っているか
  • 結果を入れたいセルはどこか
  • 何をしたいか(集計・参照・整形など)

これだけ書けば、返ってくる数式のクオリティが激変する。

Before/Afterで比べてみる

ケース①:条件付き集計(SUMIFS)

【悪いプロンプト】
売上を集計する関数を作って。

【良いプロンプト】
Excelで以下の条件でSUMIFS関数を作ってください。
・A列:日付(2025/01/01形式)
・B列:担当者名
・C列:売上金額
・D1セルに「2025年1月の田中さんの売上合計」を表示したい

ケース②:別シート参照(XLOOKUP)

【悪いプロンプト】
VLOOKUPみたいな関数を作って。

【良いプロンプト】
「売上データ」シートのA列に商品コード、B列に商品名があります。
「集計」シートのA列にある商品コードをキーに、
商品名をB列に引っ張るXLOOKUP関数を作ってください。
見つからない場合は「該当なし」と表示したい。

ケース③:テキスト整形(TEXTSPLIT+TRIM)

【良いプロンプト】
A列に「東京都 渋谷区 〇〇町1-2-3」のように
スペース区切りで住所が入っています。
B列に都道府県、C列に市区町村、D列にそれ以降を
分割するTEXTSPLITの式を作ってください。
Excel 2021以降の環境です。

「Excel 2021以降」と書いたのがポイント。バージョンを明示しないと、使えない関数が返ってくることがある。

「一発で完璧な答えは来ない」前提で動く

これ、意外と知られていないんだが、ChatGPTとのExcel作業は対話前提だ。

  1. まず「たたき台」をもらう
  2. 実際にExcelに貼ってみる
  3. エラーや意図とのズレをChatGPTに伝える
  4. 修正版をもらう

このサイクルを2〜3回回せば、ほぼ目的の数式にたどり着く。「一度で完璧にしてもらおう」と構えると、かえって時間がかかる。


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Excelデータ整理をChatGPTで自動化する具体的な方法

実務でよく詰まる「データ整理の3大ニーズ」

経理・営業事務・総務で毎日やっているExcel作業、大半はこの3パターンに収まる。

① 名寄せ・表記ゆれの統一

「株式会社〇〇」「(株)〇〇」「〇〇株式会社」が混在していて集計できない——あるある中のあるある。

【プロンプト例】
A列に会社名が入っています。「株式会社」「(株)」「㈱」が
バラバラに使われています。
すべて「株式会社〇〇」の形式に統一するExcel数式を作ってください。
B列に結果を表示したい。

ChatGPTはSUBSTITUTE関数をネストした式か、LAMBDA関数を使った再利用可能な形で返してくれる。

② 日付フォーマット変換

「20250527」という8桁の数字を「2025/05/27」にしたい場合。

【プロンプト例】
A列に「20250527」のような8桁の数値形式で日付が入っています。
B列に「2025/05/27」の日付形式に変換する数式を作ってください。
TEXT関数かDATE関数を使った方法を教えてください。

③ 重複削除・条件付き抽出

【プロンプト例】
A列に顧客名、B列に購入日が入っています(500行)。
同じ顧客名が複数行ある場合、最新の購入日だけを残した
ユニークリストをD列以降に作りたい。
UNIQUE関数とXLOOKUPを組み合わせた方法を教えてください。

ファイルを丸ごと渡す「Advanced Data Analysis」の使い方

ChatGPT PlusまたはTeamプランを使っているなら、Excelファイルを直接アップロードできる。

使い方はシンプル。

  1. チャット画面の「+」からxlsxファイルを添付
  2. 「このデータの重複を削除して整形してください」と送る
  3. 整形済みファイルをダウンロードする

ただし注意点がある。数万行を超えるデータや、複雑なピボット構造のシートは処理が不完全になることがある。実務で使うなら、事前に必要な列だけ抜き出した「作業用シート」を用意してから渡すのが鉄則だ。

「関数で解決するか・VBAにするか」の判断基準

迷ったときはこの基準で決める。

  • 1回きりの処理 → 関数で十分
  • 毎週・毎月繰り返す処理 → VBAを作る価値がある
  • 別ファイルをまたぐ処理 → VBA一択

ChatGPTでExcel VBAマクロを自動生成する手順【エラー対処法付き】

VBAエディタを開くのに3ステップかかる

「マクロは難しそう」という印象の正体は、だいたいVBAエディタを開くまでの手順だ。ここだけ覚えれば、あとはコピペで動く。

  1. Excelで「Alt + F11」を押す(VBAエディタが開く)
  2. 左側のツリーから「ThisWorkbook」をダブルクリック
  3. ChatGPTから受け取ったコードを貼り付けて「F5」で実行

これだけ。

使える状態のVBAをもらうためのプロンプト

【プロンプト例】
以下の処理をするVBAマクロを作ってください。

・環境:Excel 2021、Windows 11
・シート名:「売上データ」
・A列:日付、B列:担当者名、C列:売上金額(データは2行目から)

やりたいこと:
担当者ごとに売上合計を集計して、「集計結果」シートに
A列に担当者名、B列に合計金額を書き出してください。
「集計結果」シートは既にあります。

ポイントは「環境情報」「シート名」「データの開始行」の3点をセットで書くこと。これを省くと、エラー率が跳ね上がる。

エラーが出たときの対処法

実行してエラーが出ても、慌てなくていい。エラーメッセージをそのままChatGPTに貼るだけで直る。

【エラー発生時のプロンプト例】
先ほどのVBAを実行したところ、以下のエラーが出ました。

「実行時エラー '9': インデックスが有効範囲にありません」

該当箇所:Sheets("集計結果").Range("A1")

シート名は「集計結果」で間違いありません。
原因と修正方法を教えてください。

正直なところ、このやり方でエラーが解決しない経験はほとんどない。エラーコードと該当行さえ貼れば、ChatGPTは修正版を出してくれる。

セキュリティについて一言

「ChatGPTが作ったコードは危険では?」と聞かれることがある。答えはノー。ChatGPT生成だから特別にリスクが高いわけではない。通常のVBAと同じ扱いでいい。

実務的なルールは2つ。

  • 社外秘データをプロンプトにそのまま貼らない
  • マクロを実行する前にコードの概要をChatGPTに説明させる

よくある誤解を3つ、まとめてつぶす

ここは読んでおいてほしい。古い情報のまま使うと、不要な遠回りをする。

誤解①「英語で聞いた方が精度が高い」 GPT-4o以降は日本語でも精度差はほぼない。むしろ日本語で詳細に状況を書いた方が、意図が正確に伝わる。

誤解②「新しい関数(XLOOKUP・LAMBDAなど)は使えない」 2025年時点のChatGPTは新関数を適切に扱える。VLOOKUPで質問する必要はない。XLOOKUPやFILTER関数を前提に頼んでいい。

誤解③「生成されたコードはそのままで動く」 これは過信だ。シート名・バージョン・データ範囲が違えばエラーになる。「たたき台をもらって対話で直す」が正しい使い方。


まとめ:今日やるべき1つのアクション

ChatGPT×Excelの活用、難しく考えなくていい。

今日やること:自分のシートの列構成を書いたプロンプトを1つ送ってみる。

「A列に〇〇、B列に〇〇があります。C1セルに〇〇を返す関数を作ってください」——これだけでいい。

最初の1本が動いたら、あとは応用するだけだ。


著者:AI実践ラボ編集部


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