Make×ChatGPT連携のやり方|Zapierより安い自動化設定手順
「Zapierで ChatGPT連携を動かしてるけど、月額がじわじわ痛い」——そう感じている人、けっこう多いはず。
実際、月500回程度のChatGPT自動化でZapierを使うと$19.99/月かかる。同じことをMakeでやると$9/月で収まる。年間で$120以上の差だ。
この記事では、MakeとOpenAI APIを繋ぐ具体的な設定手順と、Zapierからの乗り換えを判断するためのコスト比較を解説する。「Makeって複雑そう」という印象をお持ちなら、読み終わるころには変わっているはず。
MakeとZapier、ChatGPT自動化のコスト差はいくら?
まず正直に言う。Zapierが悪いツールなわけじゃない。シンプルな自動化ならZapierのほうが直感的に動く。ただ、ChatGPTと絡めて使う回数が増えると、コスト構造の違いが効いてくる。
課金単位がそもそも違う
Zapierは「Zap1回実行=1タスク消費」とシンプルだ。一方、Makeは「モジュール1個実行=1 Operations(ops)消費」という単位になる。
つまり、3つのモジュールで構成されたシナリオを1回動かすと3 ops消費する。一見不利に見えるが、無料プランの上限がMakeは月10,000 opsに対し、Zapierは月100タスク。桁がふたつ違う。
月500回のChatGPT連携で比べると
| ツール | プラン | 月額 | 500回の自動化に必要な消費 |
|---|---|---|---|
| Zapier | Starter | $19.99 | 500タスク(上限ちょうど) |
| Make | Core | $9.00 | 約1,500 ops(余裕あり) |
| Make | 無料 | $0 | 月2,000ops以内なら無料で動く |
シナリオが3モジュール構成の場合、500回×3=1,500 ops。Makeの無料プランでも10,000 opsまで使えるので、月500回程度なら無料で回せてしまう。
年間に換算するとZapierのStarterプランだけで$239.88。Makeのゼロ円運用との差額は、そのままOpenAI APIへの投資に回せる。
Zapierを使い続けるべきケース
乗り換えを一辺倒に推奨するつもりはない。以下に当てはまるなら、Zapierのままでいい。
- 月50回以下の低頻度自動化で複雑な条件分岐が不要
- Salesforce・HubSpotなど、Makeが対応していないアプリを中心に使っている
- エラー時の通知設定やサポートに$20払う価値を感じている
ZapierとChatGPTの連携設定については別記事で詳しく解説しているので、比較検討の参考にしてほしい。
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Make×ChatGPT連携の初期設定|APIキー登録からシナリオ作成まで
まず誤解を一つ潰しておく
「ChatGPT Plusを契約してるからAPIも使える」——これ、間違い。ChatGPT PlusとOpenAI APIは別の課金体系だ。APIを使うにはplatform.openai.comでAPIキーを別途発行する必要がある。
APIキーの発行手順はシンプルだ。
- platform.openai.comにログイン
- 左メニューの「API keys」→「Create new secret key」
- 生成されたキー(
sk-...で始まる文字列)をコピーして安全な場所に保存
キーは発行時の一度しか表示されない。見逃したら再発行するしかないので注意。
MakeでのConnection登録
ここが地味に重要なポイントだ。APIキーをモジュールに直接貼り付けるやり方をしている人がいるが、MakeではConnection(接続情報)として登録するのが正解。
Connection登録のメリットは明快で、キーを一か所で管理できる。キーをローテーションするときも、Connection側を更新するだけで全シナリオに反映される。
登録手順:
- Makeのシナリオ編集画面を開く
- 「+」でモジュールを追加→「OpenAI (ChatGPT, Whisper, DALL-E)」を検索
- モジュールの設定画面で「Connection」→「Add」をクリック
- 「API Key」欄に先ほどのキーを貼り付けて保存
これで登録完了。次回以降は同じConnectionを選ぶだけで使い回せる。
モデルはGPT-4o miniを選ぶ
モジュールの「Model」欄でモデルを選択する場面が来る。gpt-3.5-turboは選ばないほうがいい。
2025年以降、gpt-3.5-turboは実質的にレガシー扱いになっている。GPT-4o miniのほうが安くて精度も高い。Input $0.15/1Mトークン、Output $0.60/1Mトークンというコストで、500トークンの処理なら1回あたり約0.06円だ。月1,000回回しても60円程度のAPIコストしかかからない。
シナリオのトリガーを選ぶ
トリガーとはシナリオを起動するきっかけのこと。よく使われる選択肢を挙げる。
- Webhook:外部からHTTPリクエストが来たら起動
- Gmail:特定のメールを受信したら起動
- Googleスプレッドシート:新しい行が追加されたら起動
- スケジュール:毎日9時など時間指定で起動
Googleスプレッドシートをトリガーにして文章を一括生成するユースケースは特に応用範囲が広い。別記事「ChatGPT API×スプレッドシート連携」も参考にしてほしい。
実務で使える連携シナリオ3選
設定の雰囲気が掴めたところで、すぐ使えるシナリオを3つ紹介する。
シナリオA:Gmailの受信メール→ChatGPTで要約→Slackに通知
モジュール構成:
Gmail(Watch Emails) → OpenAI(Create a Completion) → Slack(Create a Message)
- モジュール数:3個
- 1回あたりのops消費:3 ops
- 月100回動かした場合:300 ops(無料プランの3%)
Prompt例:
以下のメール本文を3行以内で要約してください。
要点と必要なアクションがあれば最後に1行で添えてください。
Gmailモジュールの「Subject」や「From」も変数として渡せるので、Slackの通知文に差出人名を含めると実用性が上がる。
シナリオB:Googleスプレッドシートの行追加→ChatGPTで文章生成→同シートに書き戻し
モジュール構成:
Googleスプレッドシート(Watch Rows) → OpenAI(Create a Completion) → Googleスプレッドシート(Update a Row)
- モジュール数:3個
- 1回あたりのops消費:3 ops
A列にキーワードを入れると、B列にブログ導入文が自動生成されるシートが5分で作れる。コンテンツ制作の下書き量産に使っている人が周りに多い。
Structured Outputsを使うとさらに便利になる。JSONで出力させることでMake側のパース処理が不要になり、タイトル・本文・タグを別々のセルに書き分けることも簡単だ。
シナリオC:Webhookで受け取ったデータ→ChatGPTで分類→Notionデータベースに振り分け
モジュール構成:
Webhooks(Custom Webhook) → OpenAI(Create a Completion) → Router → Notion(Create a Database Item) × カテゴリ数
- モジュール数:5〜7個(ルート数による)
- 1回あたりのops消費:5〜7 ops
これはMakeの条件分岐「Router」が活きる構成だ。Zapierでは同様の分岐処理にフィルター設定を複数Zapに分けて書く必要があり、タスク消費が倍以上になりやすい。
フォームの回答やサポート問い合わせをChatGPTにカテゴリ分類させ、Notionの担当者別データベースに自動振り分けするといった使い方が実務に近い。
よくあるエラーと対処法
設定してすぐ詰まりやすいポイントを絞って書く。
「401 Unauthorized」が出る APIキーが間違っているか、Connectionに登録したキーが失効している。platform.openai.comで新しいキーを発行し直してConnectionを更新する。
「429 Too Many Requests」が出る OpenAI APIのレートリミットに引っかかっている。Makeのシナリオ設定で「Rate limiting」のウェイトを入れるか、OpenAIのUsage limitsページで上限を確認する。
シナリオが動いているのにSlackに通知が来ない SlackのConnectionとチャンネルIDを確認。Slackモジュールのテスト実行時にMakeが「実際には送信しない」モードになっている場合がある。右上の「Run once」で本番実行して確認する。
次にやること、1つだけ
この記事を読んで「試してみようかな」と思ったなら、今日やることは一つだけでいい。
platform.openai.comでAPIキーを発行する。
Makeのアカウントは無料で作れるし、APIの初回クレジットも少額ながら付与されている。設定に1時間もかからず、シナリオAのGmail→ChatGPT→Slack通知は動く。
Zapierと並行して使い始めて、1か月後にコストを見比べてみるのが一番確かめやすい。
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